永住申請をご希望のお客様と面談をしているときに、よく聞く言葉があります。「私の知り合いは許可が出たので、自分も絶対に許可になるはずです！」と言うのです。しかし、１０人いれば１０人生き方が違います。あなたと全く同じ生き方をしてる人はいませんので、知り合いや家族と自分は違うと考えることが大切です。また、永住申請の条件は昔より厳しくなっているので、準備をしっかりとする必要があります。

３か月以上の出国はありませんか？

「１０年日本に住んでいるし、就職して５年以上経つし、そろそろ永住申請をしようかな」と思ったとき、もう一つ確認をしてほしいことがあります。それは過去１０年間の出国日数です。

永住申請の条件の１つに、出国日数があります。『永住』とは、「ずっと日本に住む」という意味なので、そもそも日本にいない人に永住の許可はでません。目安は、１年間トータルの出国日数が１５０日より少ないか、１回で３か月未満の出国です。それより少ないなら問題ありません。

お仕事されてる方は海外出張などもあるでしょうし、里帰り出産で母国に帰ることもあるでしょう。そのような場合でも、１回で３か月未満なら問題なしとされています。それ以上だと『継続して日本に住んでいる』とは言えず、永住申請をしてもご希望の結果にはならない可能性が高いです。ただ、コロナで入国できなかったり、里帰り出産をしたけれど産後の体調回復が悪く入院していたり、出張でやむを得ずということもあるかもしれません。出国日数の条件より１日でも多い場合は１００％絶対に認めれないというわけではないようなので、もし認められる可能性があるならば説明書をつけるなどの手はあるでしょう。

日本で就職した場合、ほとんどの方は「忙しくて、そんなに出国なんてしてないよ」と口を揃えて言います。確かに、海外出張が多い部署に所属していない限り、日本で仕事をしている人が長期で海外に行くことはなかなか難しいと思います。

どちらかと言えば、結婚して出産のために帰国したり、母国の家族の体調が悪く面倒を見るために何度も帰国したりで、出国日数の条件より多く出国していたという人の方が多いかもしれません。その場合は、条件を満たした状態が１０年間になるまで待ちましょう。

繰り返しますが、『１０年間のうち、１回の出国が３か月未満、または、１年間で１５０日以上の出国がないこと』が条件です。「そういえば、昔はちょこちょこ出国していたな」という場合は、ぜひ、ご自身のパスポートなどで出国日数を確認してみることをおすすめします。

永住申請をしたいけど自分で準備をするのは不安な場合は、ぜひ当事務所で一緒に準備を進めていきましょう！！

２０２２年９月１０日